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身体の原初

本を読むことは内面の旅であると、たいていの人は知っているが、
身体をするのも同じでそれが内面の旅なのだと、知る人は少ない。
私がなぜ今まで、こんなにも孤独だったのか、
その理由はここいらあたりにあるな、と、
昨日の稽古で生徒さんの体と動きを見ていて思った。

生徒さんの稽古しているところを見ると、
人間の身体のなかにある内部が、いかにして外に現れてくるのかが見える。
そしてそれが確かに存在していることがはっきりわかる。
これは思ったほど当たり前のことではない。
私は一人稽古していた時には、こんなにはっきりとはわからなかった。
何人かの人間から一斉に内部が立ち上がってくる様子は、
ふつうの社会生活では、なかなかお目にかかれる光景ではなく、壮観ですらある。

そして人間の体から内部が出口を求めて動き出す様を見て、
私は自分がしようとして来たことの意味が、
初めてすっきりとした形で、ありありとわかった。

昨日の稽古には初めて参加した女性がいたんだけど、
彼女の身体は最初から内部の蠢きを感じさせた。
それが私には色香として感じられた。
その内部は外に出たがっていた。
でも一般的には、内部がダイレクトに外に出てくる方法はあまりない。
そういう人は、ついに自分が何を欲しているのかを知ることなく、
人生を終えることもあるのだろうな。
そういう人は他にもいるに違いない。
少数派であるにしても、必ずいるのだ。

私は原初舞踏を名乗っているんだけど、
(ブログのタイトルと幻想舞踏になっているが、いずれチェンジします)
具体的にそれはどういうことか、自分でもそれほど明確ではなかった。
ただそれを求めていることだけはわかっていた。

ここに来てかなり明確になってきた。
原初というのは、
ひとつには知的で実証的、考古学的、歴史的な側面がある。
紀元前◯◯◯◯年頃、というように。
でも現在という時点にいながらそれを実証していくのは至難だろう。
その時代がもう存在していないのだから。
それでも人は自分のルーツを求めて探求し続ける。

もう一つの側面、それが身体だ。
身体の内側に降りていくことで原初にいたろうとすること。
これもまたどうしようもなく困難だし、抽象的にならざるを得ない。
しかし実証のほうが身体よりも抽象でない、という気も私はしない。
そもそも原初とは存在するのか ?
それは客観的に存在する何ものかではなく、
ひとつの方向性を持った「熱」のようなものではないだろうか。
白熱それ自体、生命の持つ、やむに止まれぬ情動の総体のようなもの。
それを思えば、身体が原初に最も近いのも当然なのか。
原初は現在の中でさぐられなければ現れようもない。
時代の中で垂直に探求されなければ。

身体の内側というのは層になっている、と私は感じてきた。
それは地球の地面の下が層になって積み重なっているのに似ている。
ユングが言う集合的無意識に似ている。
ユングはそれを言語世界の中で探求してきた。
まあ西欧というのは何でも言語世界で完結しようとするようだ。
それをマテリアルにまで落としこもうとするのが、東洋というかアジア圏か。

私は身体そのものに原初を見出そうとしてきたが、
それはバカげていると言ってよいほど、ほぼ不可能であることも痛感していた。
それでもやめられなかったのだ。
原初を演出する、というのなら簡単なんだけどね。

ここにきて徐々にはっきりしてきたことがある。
たいしたことが出来ないのは当たり前だとしても、ゼロではないし、
そのほんのちょっぴりがもたらす手応えは、あまりにも素晴らしいものだ。
量の問題ではない。
僅かでいい。
外部からの情報がいくら多くても私達を満たすことはないのだから、
たとえ僅かでも内部がもたらす手応えは、凄いことではないだろうか。

身体のなかにある原初、それは具体的には、
以前書いた「身体は錬金術」にあるようなものだろう。
スローという稽古で、時々刻々・一瞬一瞬、世界生成の渦中に身を置く、
というような。
微細なズレの中に底なしの原初が垣間見える。
それは古来、宗教がしてきた内的な探求を、
現代という時点で、フラットに誰もが探求できる、軽くて何気ないものにしていくということ。
生成と聖性をひとりひとりの内部に養うということ。

原初性と具体的な身体性については、それこそ具体的に、
これから少しづつ検証していきたい。
面倒な問題なので、エネルギーがある時でないと書けそうもない(^_^;)

・・・とまあ ここまで書いて疲れ果てた(;´д`)
なぜ私がこんなことをしなくちゃならないのだ、という不満が湧いた。

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Author: 最上 和子
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